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ロケットマンのnekosukiのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
3.8
私は“エルトン・ジョン”をリアルタイムで知っている。
歌詞を覚えたくて「クロコダイルロック」のSP盤を擦りきれるほど聴いた。
特別なファンではないが純粋に楽曲が好きだった。
ロックオペラ「トミー」の劇中で彼が歌う「ピンボールの魔術師」は鳥肌ものだった。
抜群の音楽センスに奇抜な衣装。
ちょっと風変わりなスターは独自性をウリにそれからもヒットチャートを駆け登っていった。
その半生が映画化されるというので誰が演じるのか?好奇心は膨らんだ。
そして、“タロン・エガ-トン”に白羽の矢が立ったことを知った。
彼は歌唱力が抜群だから適役だろう。
だが、ルックスをどこまで寄せて来るかは映像を観ないことには分からなかった。
役者だから化けるのはお手のものだろうが蓋を開けてみるとその激似振りは期待以上だったし劇中ではお馴染みの曲が流れて私の満足度はマックスだった。
本編では半生を描くに当たって避けて通れない性的マイノリティもしっかり盛り込んであった。
初めて知ったが、子供の頃に親の愛情が得られなかったエピソードは涙を誘った。
そして、本人監修でここまでさらけ出してくれた“エルトン・ジョン”の勇気に感動した!
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