小川勝広

キングダムの小川勝広のレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作の映画)
4.0
作品(原作は全く知りません)そのものが哲学で、
登場人物の言動そのままが思想だった。

少なくとも私はそう感じた。

どういうこと?

思想は難しい言葉で抽象的(一見具体的)に書かれていなければならない。
そうでないと哲学とはいえない。
そう信じて疑わない人が多い。

本当にそうか?

学校と社会、
論文と口語文、
昭和の時代は共有シェアは可能だった。

思えば遠くへ来たもんだ。
分断、乖離、解離、現実を見よう。

幼なじみや仲間を思いやり、
その仲間たちの為に何をするかが思想であり、
その思想の実践の為の日常の試行錯誤の繰り返しを、
言葉や数式化学式で記録、
それを翻訳、
解析したものが哲学。

哲学も思想も万物が生きる為の、
知恵の結集、言い伝えじゃないの?

うーん、ややこしい!

難しい事を、簡単な言葉にし、ユーモアを含めて、深い提示をする。

信、漂、他の登場人物をみてるとそう感じた。
それぐらいの迫力があった。
思想や哲学、政治や仕事、権利と義務、論理と証拠、
アジェンダ、アライアンス、エビデンス・・・
それらも大事!でもその前に<思いやり>だろ?
なあ漂!
そんな説得力があった。
原作を読んでみよう!

※グググググ、効きめも住宅ローンもぐぐぐぐぐ・・・
最後までぐぐぐと踏ん張る長澤まさみもよかった。

ぐぐぐぐぐと小さな一軒家を背負う女、
紀元前の歴史の物語を背負う女、
両方背負える女優さんになってきましたね。