シアン

斬、のシアンのレビュー・感想・評価

斬、(2018年製作の映画)
4.0
鮮烈、重厚、緊張。

片時も目を離せない展開。あまりのスリリングさに身が硬直して、終演後もしばらく席を立てなかったほど。

役者の演技に圧倒される。特に顔のつくり。
これでもかと繰り返される顔面への寄り。それに耐える表情の数々。

そして、音響が素晴らしい。
葉の摺れる音、水の落ちる音。地を踏みしめる音。

刀を抜く音、握りしめる音、振り抜く音。刃が重なる音、人を「斬る」音。

相反するような要素が混然と重なり合う。塚本監督の真骨頂を見た。
シアン

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