歳がバレそうだけど、僕はリアルタイムで原作を楽しみに読んでいました。それ故、ドラマ化・映画化にあたり、池松壮亮と蒼井優はミスキャストじゃないか?って当初思ってました。
…ごめんなさい。
これ以外は考えられないほどのベストマッチだよ!ほんとゴメン!潔く謝る!!
それにしてもなんという熱量か。これほどまでにストレートな熱さと純粋さを発してくる邦画は近年、記憶にない。
馬鹿で実直で、しかし優しくて、死ぬほど不器用な宮本が眩しくてたまらない。
翻って自分はどうか?
こんなに一所懸命、明日をも知らぬ、否、明日を見据える覚悟で生きられているか?
明日から少しずつでも、少ない力を振り絞りながら生きていきたいと思わされる。全身全霊の演技を見せてくれたふたりに心から感謝したい。
それから、宮本浩次の主題歌が素晴らしい。エンドロールの映像も。
僕はエンドロールも作品の内だと常々思ってて最後まで見るけど、本作のそれは(主題歌も含め)まさしく作品の一部として重要なシーケンスでした。