シアン

宮本から君へのシアンのレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
4.8
歳がバレそうだけど、僕はリアルタイムで原作を楽しみに読んでいました。それ故、ドラマ化・映画化にあたり、池松壮亮と蒼井優はミスキャストじゃないか?って当初思ってました。

…ごめんなさい。

これ以外は考えられないほどのベストマッチだよ!ほんとゴメン!潔く謝る!!

それにしてもなんという熱量か。これほどまでにストレートな熱さと純粋さを発してくる邦画は近年、記憶にない。

馬鹿で実直で、しかし優しくて、死ぬほど不器用な宮本が眩しくてたまらない。

翻って自分はどうか?
こんなに一所懸命、明日をも知らぬ、否、明日を見据える覚悟で生きられているか?

明日から少しずつでも、少ない力を振り絞りながら生きていきたいと思わされる。全身全霊の演技を見せてくれたふたりに心から感謝したい。

それから、宮本浩次の主題歌が素晴らしい。エンドロールの映像も。

僕はエンドロールも作品の内だと常々思ってて最後まで見るけど、本作のそれは(主題歌も含め)まさしく作品の一部として重要なシーケンスでした。
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