ペイン

斬、のペインのレビュー・感想・評価

斬、(2018年製作の映画)
4.1
ギレルモ・デル・トロの昨年の年間ベスト10にも入っていた我らが世界の塚本晋也監督新作。

この間観たばかりの「宮本から君へ」主演コンビがまた観れて胸熱だ。

「時代劇」という型を取りながらも、アンチ「時代劇」とも捉えられる本作。(※実際に監督がインタビューで「七人の侍」に対する批評性を込めたとも言っていた)

斬った先に、暴力の先には何があるのか?…あの暗雲立ち込めるラストシーンがすべてを物語っているだろう。

ジメジメとカビが生えてきそうなほど暗い作品ではあるのですがw、「野火」以降の塚本晋也監督のキレッキレぶり、ストイックぶりに私は魅了されてしまっています。刀の擦り切れる“音”、石井忠さんが手掛ける劇伴の“音”、とにかく“音”に痺れるのでよく耳を澄まして観て欲しいです。

私は本作の支持派です。感想おわり。
ペイン

ペイン