言わずと知れたキューブリックの名作ホラー映画、シャイニング。
ジャックニコルソンが呪われたホテルに取り込まれ狂気に陥っていくホラー映画で、当時はとりあえずジャックニコルソンの顔が怖かった。
でもその後、原作者のスティーブンキングが、映画は素晴らしかったが自分の意図したものとは違っていたとのことで、原作に基づき自身で撮り直した2部構成のドラマをBSで観たのだけど、確かにキューブリックの映画とは違い、主人公は息子のダニーだし、霊は出てくるけど怖くはなくむしろスピリチュアルだし、なによりタイトルがなぜ「シャイニング（輝けるもの）」なのかがよくわかるいい話だった。
今回の映画は、その辺りも踏まえつつキューブリックの映画も踏まえつつといった感じだった。
ホラーというよりは、SPECとかNIGHT HEADといった超能力モノといった感じでホラーではなかったかな。
途中ちょっとエグい描写もあり、目を瞑っていたけれど。
ただキューブリックの映像美が凄すぎて例の数数の名シーンの再現が出てくるも、もうそこに恐怖感はなくすでに様式美の感すらあり、悪霊たちでさえ弱冠のキャラ化が起きててクライマックスなのに笑ってしまった。グッズになりそう笑
監督が全方向に気を使いすぎ、ストーリー的にちょっと中途半端だったかな。
一番怖かったのは、アメリカ大陸の広大さ。車で走って走っても走っても広大な大地が広がってるの、島国育ちには本当に恐ろしかったです。
