YasuhitoArai

ジュデックスのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

ジュデックス(1916年製作の映画)
4.3
ルイ・フイヤード監督作品。
銀行家のファブローが娘の結婚パーティーを開こうとしたところ、ジュデックスと名乗る者より全財産の半分を福祉施設に寄付しないと命は無いという脅迫状を受け取り・・・という話。

連続活劇。序章、12のエピソード、終章と全14のパートに分かれ計317分。
ジョルジュ・フランジュ版とメインの筋はだいたい一緒だけど、こちらの方が長い分いろんなエピソードがあった。そして終盤の展開も違う。

カンゾウ小僧の存在が良かった。そして少年ジャンの可愛らしさ。
同監督作品の『ファントマ』に比べるとぶっ飛んだ展開は少なく、上手く話が進んでいく。
1916年の映画なれど、アジトの城や海辺のロングショットが美しい。特に海のきらめきが美しかった。

ジュデックスはジョルジュ・フランジュ版もそうだけど、かっこいい。名前のサインがかっこいい。
フランシーヌ・ベルジュ演じるマリーも良かったけど、今作品でマリーを演じたミュジドラの存在も良かった。目元がすごい。
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