kyoko

繭のkyokoのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
3.4
レインボーリール東京
QUEER×APAC ~APQFFA傑作選2018

香港返還の1997年が舞台。
父親は仕事で深センに行ったきり。母親はダンス教師と親密な関係。娘は飼っている蚕が蝶になることを願っている。

娘の広東語の挨拶にダンス教師がわざわざ北京語で返すあたりに時代を感じると同時に、嫌な女だなと思った。娘を置いてウキウキと逢瀬に出かける母親にも嫌悪感。

自分の居場所がないことを悟った父親はもう帰ってこないだろう。
娘は母親の真実に幻滅し、蚕が蝶になることはない。
kyoko

kyoko