kyoko

ブラインドマン/タイタニックを見たくなかった盲目の男のkyokoのレビュー・感想・評価

4.0
生きることを諦めてるわけじゃないんだぞ、コンチクショーとばかりに、不自由な身体から迸る「Freedom!」の叫びが胸に刺さる。

演出も脚本も秀逸だけど、なんといっても主演のペトリ・ポイコライネンがいい。彼が演じるオタクでちょっと皮肉屋でユーモラスで優しいヤーッコはとってもチャーミングで、監督の「車椅子の男だから、ではなく、俳優として彼を選んだ」という言葉はその通りだなと思う。とはいえ、実際に多発性硬化症を患い盲目である彼の、文字通り身体を張った俳優魂がこの作品により深みを与えていることはたしか。

大冒険というにはあまりにもヘビーな旅。その過酷さに対して意外とミラクル味薄めに彼が行き着いた情景は、尊くて美しくて素直に感動した。


5人の見知らぬ男の力を借りて、というあらすじには大いに首を傾げる。そのうちの2人は絶対違うし。。3人と1匹が正解では。
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