俳優の周りをカメラが回り出すや、行先にやや懸念が浮かぶ。実際、かなり忙しないパッセージで事が運ばれる。しかし、上辺を滑るだけには終始せず、その運動自体が原作小説とはまた違った意味合いを生んでいた。
静止して動かないように思える時でも、その根源を断たれない限りは、間違いなく前方へと進み続けている。ときに非情に見えてもそれは幸福の必要条件であり、そのまま一つの姿でもあった。一枚の硬貨が手のひらに載せられるように、それが明るく示された。
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わが友との記念碑的映画。
「石の話」がこんなにしっかり取り上げられるとは。というか、ほぼ主役よ！ 大変盛り上がった部分なのでうれしかった。
ふと薄氷の上に立っているのではないかと思うことがあれば、あるいは誰しもが危機に晒されている。けれども、いつの日かスキップで渡って行くことができれば。そういうことを話したくなった。
ジョン・ウィックのおかげで、セントラル・パークを見るとニヤニヤしてしまう。
TOHOシネマズ 川崎にて鑑賞。
