おさかなはフィッシュさんの映画レビュー・感想・評価

おさかなはフィッシュ

おさかなはフィッシュ

映画(150)
ドラマ(0)

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.0

金曜ロードショーでやっていると観たりするけれど、しっかり観たのはめちゃ久しぶり。

子供の頃ってあんな感じだったなと思い出して、冒頭の車のシーンでいきなり、もう少し泣きそうだった。
もちろん運転もでき
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ハニーランド 永遠の谷(2019年製作の映画)

3.0

(公式サイトによるとそうらしいが) 勝手にドキュメンタリー映画なのかな?と思って観たら、わりと説話仕立ての映画だった。
あとは思ったより鬱映画。ご近所トラブルって出口が見えないのが怖いよね。

最後は
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劇場(2020年製作の映画)

3.5

始まってすぐの喫茶店のシーンで、永田のヘンな飲み方を無意識にか隣で真似てしまう沙希がかわいい。(その前後では普通の飲み方をしている。) つい他人に合わせてしまう、ひ弱さとやさしさ。

あらすじを読んで
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人間の時間(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

子供の頃、スイカの種を誤って飲み込んでしまうと、身体を突き破って芽が出てくるのではないかと心配だった。

おじいさんが種を直植えし始めたところで笑った。これでいけるなら、こっちの方が効率いいしな。
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はちどり(2018年製作の映画)

3.0

高校生の頃、私にもああいうお姉さんがいた。死ぬほど退屈な日々を越えた先にいて、分からず屋の両親や同級生には内緒でその先を垣間見せてくれる。息を詰まらせていると、窓を薄く開けて風を通してくれる。そのこと>>続きを読む

ヴァスト・オブ・ナイト(2019年製作の映画)

3.5

ラジオというのは声なき声を拾い上げるものだから。

この時代では例えば黒人。タイムリーな話題ということもあり、ドキッとした。
声なき声を拾い集め、資料を漁り、ときにはよく動くその足で稼いで真相に迫る。
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馬ありて(2019年製作の映画)

3.0

チャグチャグ馬コって高校生のときかな? 身の回りで流行った。箸が転んでもおかしい年頃。

はじめてソリを引く日は胸に迫るものがあった。目に見える形でも宿命を背負わされた馬。人間として、個としてもどうし
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21世紀の資本(2017年製作の映画)

3.0

「ホントに高等教育を受けたのか……!?」というくらい経済について疎いので、少しでも分かるようになればいいなと思って鑑賞。

時代や資本主義の発達の流れに沿っておおむね進んでいき、複雑化していく過程を追
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.0

毎年お盆に墓参りに行く、祖父の墓のある霊園へと向かう道中が思い浮かぶ。田舎はどこも似たようなものか。そんな幕開け。
鬱蒼と茂る緑に囲まれた田舎町。閉ざされた暗い空間に、不穏な気配がじわじわと充満してい
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トム・ヤム・クン!(2005年製作の映画)

4.0

いやあ、これは快作アンド怪作……!

まずはじめに導入教育を受ける。やすらぎのBGMが流れる中、学校の送り迎えをしてくれるゾウ、早いもので所帯を持つゾウ、母親の亡骸に取り縋って泣くゾウ。ゾウは情の深い
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たまたま(2011年製作の映画)

3.0

この映画の思想からは若干逸れるのかもしれないが、体感“1000たまたま:1たまたまじゃない”くらいに思っているので、私はもう少しふらつきたいかも。

たまたまは世界の解像度を上げてくれる。見えていなか
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マッハ!(2003年製作の映画)

4.0

ムエタイを極めて火の中、水の中! (やや火力強め!)

と言うとトンデモ映画みたいに聞こえるが、CGなしというのだからすごい。打つ!蹴る!はもちろん、思った以上に跳ぶ! 肩を渡ること、疾風のごとく!
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YAMAKASI ヤマカシ(2001年製作の映画)

2.5

パルクールの動画を見るのにハマっていた時期に、観てみよう〜!と思っていたやつ。

子供が木から落ちて医者が「24時間以内の心臓移植が必要です」とのたまう雑な展開に笑わされても、話の筋は要らない映画なの
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監獄人別帳(1970年製作の映画)

4.0

何だこれは!!? ちょう面白いぞ!!!

海岸近く、男女別の列になった囚人たちがワーッと駆け寄り合って揉みくちゃになる。寄せる波のような、生のエネルギー。「おとこ!」と声を上げる顔のうれしそうなこと。
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ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

4.0

これはかなり好きかも。適当に選んだわりには思わぬ良作に巡り合ってうれしい。

映像も音楽もプロットも、とにかく余計さがないのがいい。集中を削がれずに観たいものを観られる。

背中には外階段と外光、アパ
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横浜暗黒街 マシンガンの竜(1976年製作の映画)

3.0

ポップに奇ッ怪な映画。
母親と情婦、どちらも殺された後に暴れ回る幼児性。「おっそいのよアンタは!」と、女たちに尻をパーンと蹴られそう。

アクションシーンも基本的にまだノロいんだけれど、千葉真一だけ
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女体渦巻島(1960年製作の映画)

3.0

思ったよりずっとまともな映画だった。島が舞台ということで、海と空を生かした画作り。閉鎖空間ですっかり狂い切るということもなく、殺しは夜、取引もほぼ日が落ちてからというまっとうな感覚。
マダムがライフル
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問いかける焦土(1992年製作の映画)

3.5

『問いかける焦土』は、観に行った他の4作品に比べて2〜3倍の客入りで驚いた と思ったら、日本劇場初公開とのことだった “湾岸戦争の悲惨な爪痕を伝えるドキュメンタリー”などではなく、“戦争オペラ”、黙示>>続きを読む

キンスキー、我が最愛の敵(1999年製作の映画)

3.5

『キンスキー、我が最愛の敵』は、キンスキー×ヘルツォークファン、必見の一作 キンスキーの狂いっぷりを堪能できるのはもちろん、そんな彼と対等に渡り合うヘルツォークに「こいつも実はかなりやばい奴だよね…?>>続きを読む

カスパー・ハウザーの謎(1974年製作の映画)

3.5

『カスパー・ハウザーの謎』は、猟奇趣味をくすぐるタイトルだけれど、一貫して認識の問題 ちなみに原題は『各人は各自の味方、神様は全員に反対』らしい

冒頭の洗濯女のショットがすべてを物語っている 何者に
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ヴォイツェック(1979年製作の映画)

3.0

『ヴォイツェク』は、いまいちよく分からない作品 “完全な殺人”も含め、自由意志の問題ならば、なぜすでに狂っているところから始まるのか (これは原作の戯曲からの話になる)

マイナー作品ゆえに、正鵠を射
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シュトロツェクの不思議な旅(1977年製作の映画)

3.5

『シュトロツェクの不思議な旅』は、地味ながらも、実はなかなか充実した作品 『小人の饗宴』からの人間観を引き継ぎつつ、コミュニケーション不全と疎外の問題 さらに生命と物質の問題

床に倒れるエーファにご
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ノスフェラトゥ(1978年製作の映画)

3.0

ブルーノ・ガンツが自邸を発つ場面、主人を待っている馬の後半身が映っている。焦茶色の皮の質感、ぶつ切りにされた半身の(画面上での)座りの悪さ、それだけですでにグロテスクで不吉な予感が漂うのがすごい。(キ>>続きを読む

西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

3.0

心が浄化されるような映画が観たくて、「邦画 泣ける」で検索して鑑賞。序盤からわりともうだめで、三回くらい泣いた。

知っていることを教えること。うん、そうだよなって思った。お母さんだから、おばあちゃん
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.5

開始15分くらいでもう雲行きが怪しくなる。エッ、早くない…!? 警察官って名刺持っているのね!? 陰惨なあらすじだけれど、コメディの構造なので楽しく観られる。普通に良質な映画で、飛び抜けた印象があまり>>続きを読む

TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)

2.5

『凶気の桜』が結構面白かったので、なんかそんな感じのやつが観たいなと思って鑑賞。したけれど、ちょっと違った。柄の悪いヒプノシスマイク的な話だった。

予備知識なしで観たら、これにも窪塚洋介が出ているの
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スティーブ・ジョブズ(2013年製作の映画)

2.0

ゴッホについて調べている際、麦畑の幻覚を見るシーンがあるというのを知って気になっていたので鑑賞。
ジョブズとは、おそらく平均的日本人と同程度「iPhone作ってくれてありがとね」くらいの絡みしかない
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上海特急(1932年製作の映画)

4.5

“列車の到着”から約35年、映画はこんなにも歪で莫大なものになったのだと感嘆のため息が出そうになる。狭い路地ギリギリを走る列車、線路の上には異国の喧騒、牛や鶏。そして姿を現す“上海リリー”。大掛かりな>>続きを読む

かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.0

アラビアをはじめ北欧の食器が好きだけれど、いままで観たことがなかった。24h Avecの上に載ったおにぎりがおいしそう。

合気道の膝行をしていて突如「明日、シナモンロール作ってみましょうか?」と思い
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

4.0

俳優の肉や肌の量感がよかったな。背中から腰にかけてとか、太腿とか。
ありとあらゆる姿をした生命がそこらじゅうに溢れているが、人間は幸か不幸か、塩にも殴打にも耐えられる、分厚くて丈夫な身体に生まれてしま
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

3.5

まさかの西部劇だったりドクの恋愛パートがあったり、「公式がファンムービー作りました!」的なノリ。蒸気機関車が出てくると、テンション高くて楽しくていいね。

デロリアンがぶっ壊れるところは、私が制作だっ
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凶気の桜(2002年製作の映画)

3.5

ずっと日本語ラップだったけれど、途中からI am God's child この腐敗した〜って聴こえてきそうな雰囲気。
子供がいいようにされるのは、心が痛くて見てられないね。イノセントでいようとするの
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

3.0

“YOU'RE FIRED!!!”の勢いに笑った。ビデオ通話しているのに……。2020年、未だFAXは現役だった。



友だちの座右の銘がPART3の最後の台詞だというので鑑賞。
そう聞いたのは2
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レニングラード大攻防 1941(1985年製作の映画)

3.0

タイトルとジャケットで派手っ派手、あるいはカルトな映画を期待していたものの、思った以上にまともな映画だった。キングコング対ゴジラ的なものを勝手に期待していただけに、やや拍子抜け。ただ、対空砲火の眩さと>>続きを読む

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.0

なぜかみんなリーゼントにトンガリ靴の、おそ松くんみたいな映画。赤ん坊も犬もリーゼントだったので、あの土地に生まれた者はああなるのだろう。

みんなでトラクターに乗っているところは、サイタマノラッパー感
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メランコリア(2011年製作の映画)

3.5

ラース・フォン・トリアー監督による、メランコリア讃歌。

すぐそこにある「憂鬱」、ある者は見て見ぬふりをしたり、ジャスティンのように目を逸らせなくなってしまったり。何一つ欠けたもののない生活を送ってい
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