Ren

岬の兄妹のRenのレビュー・感想・評価

岬の兄妹(2018年製作の映画)
3.7
2019年12本目。

テーマがテーマだけに、暗い!重い!
けど随所でクスッと笑えるやり取りやシュールなカットも挟んできて何とも不思議な映画。監督、上手い!

道端のゴミを漁って小袋のソースを啜り、公共料金の集金に怯え段ボールで外部の光を遮断し、幼馴染に金を無心。
挙句には障害者の妹を利用し、売春。
描かれているのは「万引き家族」が生ぬるく思えるほどの、貧困地獄。

そんなことになる前に、生活保護受けるなり、障害者手帳申請するなり、何か手の施しようあっただろ…と思わなくもないし、実際そういう感想も多いみたい。

人にう○こを投げつけるという、極限状態の人間のえげつない描写がすごく印象的。
障害のある女性を演じた和田光沙の演技も凄まじい。

観といて良かったとは思うけど、二度と観たくはない。

過激な性描写多めなので、家族や恋人と観ると死ぬ。
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