たま

おかえり、ブルゴーニュへのたまのレビュー・感想・評価

おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)
4.5
掘り出し物を見つけた!!って映画でした。

ワイン造りを営む家族のお話。
世界を知るためと称して、家と父親からの呪縛から逃れるためブルゴーニュを離れた長男が戻ってくる。病に倒れた父親に会うために。
父親と共にワイン造りをしていた長女、妻の実家で暮らす子持ちの次男と再開するところから物語は始まる。
長い時間音信不通だったため、少しギクシャクとした再会となる。

そんな中、ワイン造りを通して物語が進行していく。
季節の移り変わりを感じるぶどう畑の美しさ、自然と会話しながら手作業でぶどうを育て収穫する様、ワインにするぶどうを選び、足で踏み、発酵させていく様。どれもこれも見ていて楽しい。
そして何より収穫祭のようなパーティが素敵。あんな風に浴びるほど美味しいワインを飲んでみたい。

長男のオーストラリアにいる家庭の問題、父亡き後のワイン造りに自信の持てない長女、妻の父親の強権に物申せぬ次男。
三人三様の悩みを抱えながら、今後のドメーヌの在り方と、それぞれの人生を模索していく。
それぞれの道に進む3人だけど、ルーツはここにあり。

いい映画を観て、ワイン造りも学べる贅沢な作品!!
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