終盤の泥仕合は一体何を見せられているんだ…となったり所々?な部分はあったけどテーマは明確でホラー並みの緊張感もあるので、ハラハラ楽しみつつ、非常に考えさせられる内容でもあった。恐ろしい程の静寂がリアルに伝わってくるラストが重く残る。
しかし本当に難しい問題だと思う。現実に、無関心でいれば犠牲にならずにいられた事件は山のようにあり、警察は往々にして無能という状況で、果たして主人公と同じ立場になった時、通報できるだろうか?
ただ、無関心を問題提起するのならば、人の善意や正義感が人を救うことも当たり前にあるのだ、ということも描いてほしかったな。強くてまっすぐな妻の行動が周りの人間を動かしたりとか、そういう人間の光の部分も描写があればまだ救いがあったかも。