shunta

mid90s ミッドナインティーズのshuntaのレビュー・感想・評価

5.0
1990年代のアメリカの少年と取り巻く
家族や友達、社会を描いた作品。

少年がギャングに憧れる。
スケボーをかっこよく乗りこなす姿に、
惹き付けられていく。仲間に入り、案の定、
酒にタバコ、ドラッグ、異性…。
絵にかいたように飲み込まれていく。
そんな少年と男性の狭間を行き来する姿を
家族や仲間との関係性から鮮やかに描く。

この作品の凄みは言葉に頼らない沈黙の
時間。大切なことを思ったり、伝えようと
するときの沈黙に全てが込められている。
台詞に頼らない作品。その沈黙の時間。
相手を想う、迷う、いとおしい時間。
兄と主人公のシーンが所々あるが、
どのシーンも印象的でいい。無駄がない。
絵でいう縁のような部分を大切にして
いると思う。

俳優さんもすごいと思う。主人公はさる
ことながら、兄もいい。
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