トモ

太陽は動かないのトモのレビュー・感想・評価

太陽は動かない(2020年製作の映画)
5.0
劇場版「太陽は動かない」舞台挨拶上映

冒頭のアクションシーンは事前公開されていたが、序盤のシーンに衝撃を受ける

予告編で田岡が絶叫していた理由が分かり、自分も想定していなかったのでしばらく引き摺ってしまった

太陽は動かないの最大の魅力はAN通信のエージェントの個性とかっこ良さ

鷹野(藤原竜也、日向亘)が最初にバディを組みエージェントとしての生き方の指針となったのが桜井(安藤政信)。桜井の生き様がかっこ良く、二人の出会いとなるドラマ版の第4話は秀逸回、「鷹野、もっと笑えよ」は名台詞

一方田岡(竹内涼真)は鷹野と出会う前は山下(市原隼人)の下に付いていた、山下は新人田岡を育てるのは鷹野が適役だと託す

冒頭公開シーンで田岡が山下に「俺もう新人じゃないんで」と言うが、ドラマ版では田岡のミスが要因となり潜入中の山下の仲間が殺され失望させたという背景がある

AN通信エージェントとしての繋がりと、それぞれの境遇と成長が背景にある事がこの作品の深さであり、日本ならではのアクション大作だと思う

映画が原作でドラマは吉田修一さん監修のストーリー、更に同時期に撮影していた事もあり連動性が素晴らしい

鷹野の回想シーンはドラマ版より更に遡る。風間(佐藤浩市)との出会い、風間の過去についても描かれ、まさかのスパイアクションで涙してしまった。「1日を生きろ、今を生きろ」と言う鷹野の思い

大国の意図が絡む組織の陰謀利権と、組織の人間の思惑

風間は司令塔でありながら常に(家政婦に)監視報告される立場、AN通信の全貌については全く明かされていない

数百億に及ぶ潤沢な海外の大作の予算に比べたら低予算でこのクオリティは素晴らしいとしか言いようがない、「MOZU」「overdrive」「海猿」等で培われたノウハウが存分に感じられた羽住作品

藤原竜也さん、竹内涼真君他の命がけのアクションが海外に見劣りしていないのが嬉しいし、好きなジャンルの作品が日本で生み出される幸せ、勿論続編希望です

ちなみにドラマを観る事を強くオススメしますが、映画を観た後でも楽しめると思います

長々と書いてしまったけど書き足らないので笑、追記するかも。舞台挨拶の感想はコメント欄に
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