梟-フクロウ-
上映時間よりも長く感じる濃密さ、最後の最後までハラハラする展開で面白かった
サスペンススリラーを強調する予告は過剰じゃないか?とも思ったけど序盤からどんどん毛色を変えて予告通りのサスペンスに
史実を基にした歴史作品としての要素も存分に含んでいてスカッとはいかないモヤモヤがリアルでそこに盲目の鍼医が身分の違い過ぎる宮廷に絡んでくるという着色部分が後半にかけて上手く効いていてその異質感と緊張感が凄まじい
この時代の経緯はあまり詳しくないけど丙子の乱の(南漢山城での)一端を描いた「天命の城」という個人的に好きな韓国歴史映画があって、その約10年後だと考えると朝鮮国王仁祖の長年の屈辱や清国との関係性が今作の動機として十分に説得力もあって歴史作品としても楽しめた
内容について書くとネタバレしそうなので