トモ

007/ リビング・デイライツ 4Kレストアのトモのレビュー・感想・評価

5.0
BOND 60「007/リビングデイライツ」

007の60周年記念4Kレストア上映

子供の時007ファンになるきっかけになった一番好きなボンドの一番好きな作品。初劇場鑑賞(先々週から計3回鑑賞)で泣きそうになる

それだけではなくて舞台やストーリーも多彩で程好く巧みで終始飽きさせず何時観ても情緒があって時代特有の古くささがないのも好きな理由

ボンドカーアストンマーチンも一番好きなモデルだし、最上級モデルのAudi200も出てくる。ジョン・バリー仕込みのa-ha主題歌もかっこいい

今作は特別大悪人という程の人物も、大した大義も存在しない。公金を横領してアヘンで金儲けしたい男と武器マニアの武器商人のタッグ。しかもそれを他人を巻き込んで他人に擦り付けようとするクズっぷり。壮大さもなく大して面白くなさそうだがしかし「亡命」「スパイに死を」「狂言」という要素が加わって巧みに話が展開していく

ボンドとカーラの恋模様が等身大で自然であるのもそれまでのボンド像とは少し異なるしリアルに近い、そもそも(転換期を感じた制作陣の意向もあり)硬派になったダルトンボンド自体が当時どう受け止められていたのか気にはなるけど個人的にはダントツで好き(ちなみに英国王室と深い関わりのある007。ダイアナ妃もダルトンがボンド像に一番近いと評している)

【ボンドキャスティングの話】ティモシー・ダルトンは4代目ボンドだけど実は「女王陛下の007」の時に最初のオファーをされていて、つまり2代目ボンドである可能性があった(20代半ばでの出演はさすがに若すぎるという理由でオファーを断る)。その後スケジュールの都合で断ったりと時を経て「リビングデイライツ」に、、ではなくてこの時にオファーを受けていたのがピアース・ブロスナン。つまりブロスナンが4代目の可能性もあった訳で笑。その時のブロスナンの都合がつかずに再びダルトンへ

007の名プロデューサー、アルバート・R・ブロッコリの願いでもあったダルトンボンド。本当は3作目も構想されていたから決して人気が無く2作品で終わった訳では無い事をファンとして強調しておきたい

ダルトンもう一作の「消されたライセンス」今のところ4Kレストア上映の予定はないけど是非とも上映宜しくお願いします

JAMES BOND WILL RETURN
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