ちくわ

ROMA/ローマのちくわのネタバレレビュー・内容・結末

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

芸術路線作品。
特別大きな出来事が起こるわけではない上に、モノクロ、生活音、必要最低限のセリフ、引き、長回し映像で見せているのに、最後までつまらないと思う事なく見られるのはなぜだろう。
逆にすごくリアリティを感じた。

出産のシーンは心身共に痛々しさが伝わり、終盤の海のシーンはいいシーンだった。
溺れかけている子供達の恐怖(あのガキ達が言う事聞く訳ないんだから、クレオだけに託すなよw)またその子供たちを助けられた安堵から、望まない妊娠、出産、死産と女性の人生の中でもしなくてもいい経験をしてしまった内気なクレオがやっと少ないセリフで感情を吐露する。

『死んでしまうなら生まれてこなければよかった』というようなこのセリフにはいろいろなものが詰まっている気がする。

雇用主ファミリーにも試練があり、クレオとファミリーは、起きた事はちがうけれど試練を一緒に乗り越えた同士のような感覚になったのかな。
旅行後のクレオにはまた笑顔が戻っていた。

しっかし、フルチンであの日本の武道(あれ、空手?に棒持たせた感じ?)を披露した男、クズ中のクズで今すぐ武道やめて?と思ったw

タイトルは、イタリアのローマではなく、メキシコシティの地区コロニア・ローマのことらしい。
メキシコによほど詳しくないとわからないし、知らないとなんでローマなの?ってなるよねw
ちくわ

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