RYUYA

ROMA/ローマのRYUYAのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.5
‪犬の糞すら美しい。

白黒で描かれた壮大な絵日記。
激動のメキシコシティで育まれる、ひっそりと優しい、家族の愛と冒険の記録。
『ゴッドファーザーPARTⅠ』以来の‘‘完璧な映画”をみた。

「なぜ映画館でやらないんだ問題」はあるけど、そんな干渉なんかどうでもいい。
女性へのリスペクト、母性への感謝が画面からポロポロと滲み出るのを、きっと誰もがハンカチで拭いてあげたくなるから、手が届く鑑賞法の方がいいんだ、と、勝手に解釈しましたから。
つーか、これ観ればスマホだって自分ちのモニターだってヴェネチアの大スクリーンになるしね。

2000年以降の白黒映画で、最も優れた映画であることは間違いない。『ゼログラビティ』であれだけの功績を残しておきながら、次の一手で白黒とか、どんだけカッコイイのよ...
「狙ってできるもんじゃない」ことを、全部狙ってできてる凄さに感服しました。(しかも、監督自身が撮影監督やってるみたいだし...)

ネトフリの唯一の難点を挙げるとすれば、パンフレットが販売されないということ。
出せとは言わん、出せ。
RYUYA

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