SAtone52484

ROMA/ローマのSAtone52484のネタバレレビュー・内容・結末

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

モノクロの映画は、雑味を極限に削ぎ落とし、ストーリーの根幹がよく見えるようになる気がする。

もし、この作品がカラーだったら、メキシコのビビッドな色彩で、ストーリーが喧騒に塗れていることでしょう。



ある家族と、使用人クレオの物語。

クレオは思いがけぬ妊娠をし、クビになることを恐れるが、色んな事情が重なって家族との関係を深めていく。

この家族も、父親の不在、別居を受け入れ、前に進んでいく。

自分の身に起こる「喪失」、家族の「喪失」、身近におこる「喪失」、でもそれを持ってあまりある「愛」が本当に奥深い。



細部までよく考えられて作られており、何度見ても新たな発見がありそう。

一人でウイスキーでも飲みながらじっくり観るのにオススメ。
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