KITAYUMASSACRE

オペレーション:レッド・シーのKITAYUMASSACREのレビュー・感想・評価

4.0
中盤まではストーリーもなくただただハリウッドの真似事をしているような銃撃戦がブツ切りの編集で描かれるだけの退屈なプロパガンダ映画で、「あぁダンテラムもこんな退屈な映画を撮るようになってしまったのか」と残念な気持ちになっていたのも束の間、中盤以降の怒濤のバイオレンス描写にものの見事にやられた。
プロパガンダ映画にも関わらず絶対に戦争に行きたくなくなる痛々しい描写の数々。指が、腕が、顔が、欠損して痛みに叫びながらも銃を乱射して戦う姿に人間の本気の限界のようなものを感じて涙が出る。そしてここまではストーリーもドラマもなかった本作だったが、無惨に死んでゆく仲間たちを見る隊員の姿にはあきらかにドラマが生まれている。
最初0点、終わり100点というある意味ダンテラムらしいすげえ変なバランスの映画だった。
KITAYUMASSACRE

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