図師雪鷹

記憶にございません!の図師雪鷹のレビュー・感想・評価

記憶にございません!(2019年製作の映画)
4.4
たくさん笑わせてもらった。


記憶を失った支持率過去最低の総理大臣が再起を図る物語。


主人公の黒田総理大臣を演じるのは中井貴一。中井さんといえば正直ミキプルーンのイメージしかなかった。しかし、この作品を観て、こんなに幅広い延期ができるのだなぁと心から感動した。


好きなシーンをあげるときりがないのだけど、一番は黒田総理大臣vs古郡記者(佐藤浩市)のシーン。ここは、黒田が記者に対して「あの特ダネをばら撒かないでくれ」とお願いするシーンなのだが、黒田の情けなさと、断固とした態度をしつつもどこか優しさを感じる古郡の掛け合いがとてつもなく面白い。しかもこれを長いカットで見せてくれるのがいい。
この映画には長いカットが多く存在するが、その中でも最も効果を発揮していたところだと思う。



女性陣では、小池栄子が印象に残った。お堅そうな事務秘書官が踊らされるのが最高に笑えた。
図師雪鷹

図師雪鷹