永遠の寂しんぼ

ガールズ&パンツァー 最終章 第2話の永遠の寂しんぼのレビュー・感想・評価

4.2
≪ Vive la BC!! Allez!! ≫

今年公開のガルパン最終章第3話の予習で鑑賞。

ガルパンは本当にキャラ萌えアニメとして良くできている。BC自由学園のベルばらコンビの爆笑トークに続き、マリー達の↑の掛け声が最高すぎてやはりこのシーンも定期的に見直さないと気が済まない。ボカージュというTVシリーズにはなかった新たな戦場での大洗vsBCの戦車戦は勿論面白い。

あとは尺の都合上しっかりとは描き切れないとはいえ、TVシリーズと劇場版では登場しなかった高校たちが大洗以外の試合で観られたのも良かった。最終章でもさらにガルパンワールドが広がっていく。ちなみに戦車戦は描かれてはいないものの、バチカンのスイス衛兵の服が制服になっている『中立高校』の生徒たちが、よく見ると大洗の試合の観客席とかにチラホラいて地味に気になっている。まあこの辺の目立たない高校とかは漫画版とかドラマCDとかで補完されていくのかも。

あとは知波単の福田ちゃんとアヒルさんチームとのやり取りとか、桃ちゃんについての掘り下げがあって今後のストーリーに繋がっていく。森での戦いででてくる知波単の福田ちゃんのユニークな戦術のネーミングって結構意義深いというか、現実にも通じる大事なことだと思った。例えるなら、ゲームが嫌いな子供からゲームを取り上げて無理やり勉強させるんじゃなくて、勉強の中にゲームの要素を取り入れて少しでも楽しく勉強できるようにする、みたいな感じ。突撃が大好きな他のメンバーを無理に否定せずに、チームがより強くなる為に考えられた素敵なアイデアだと思うし、彼女を自然にフォローしてあげている西隊長も良い隊長さんですね。

ガルパンと同じアクタス製作で同じく劇場公開されていく、かつてのTVシリーズの続編にあたるプリプリ(プリンセス・プリンシパル)Crown Handlerは第1章の中である程度の起承転結があったが、ガルパン最終章は一応OVAシリーズ扱いらしく、第2話以降は中途半端な所で始まって中途半端な所で終わる、続きへ引っ張るテレビアニメ方式の作りになっている為、一本の映画としての評価はどこかで頭打ちになってしまうのが残念。が、TVシリーズと劇場版にハマってファンになった人には十分楽しめる作りになっている。