孤独が刻まれたような顔、堅物で立ち寄り難い雰囲気を持ちながらも、心の底から誰かの愛を求めている男。
私の中で解釈完全一致のゴッホでした。
配役が決まった当初、ウィリアムデフォーが37歳のゴッホをやるのは老けすぎとの意見出てましたが…本当にぴったり。
ゴッホの目から見た世界が表現され
常に揺れ視界の狭い画面は正直だいぶ見づらいですが
だからこそハッとさせられる美しい自然に感動します。
作品を知っている人なら、あの場面だ!とニヤニヤしてしまうかも。
田舎のアルルの市民たちからは嫌煙され、晩年は精神病院で過ごしながらも
彼が偉業を残せたの数は少ない味方の存在。
特に弟のテオ、唯一分かり合えたゴーギャンとの関わりは一種のロマンスを感じました。
オスカーアイザックのゴーギャンがあまりに素敵。
衣装も青のゴッホと赤のゴーギャンの対比が決まっています。
ただ流石にゴッホより年上には見えなくて、目上の人に失礼な態度に見えてしまいましたが。
ゴッホの最期には諸説あるらしいのですがそれは見てからのお楽しみ…
哀しいラストシーンも印象的でした。
面白いかと言われれば否の作品ですが、とても好き!良い作品でした。
ゴッホ展など行かれる予定のある方は必見。