おさかなはフィッシュ

永遠の門 ゴッホの見た未来のおさかなはフィッシュのレビュー・感想・評価

3.0
この日この時間に上映しているのがここしかなかったとはいえ、11月の金曜日の夜にわざわざ橋本まで向かう。絵画に興味はあるけれど…。いったい何に突き動かされたというのか…。
と思っていたら、映画との重なりに驚く。日常の、路線図の、建物の、精神の外へ、外へ、外へーー。たまにこういうことが起こる。

陽光が麦畑を黄金に照らし、風がその穂を揺らす。野犬が夜に吠える。そして自らをその中へ。

内から外へと出ることで、ゴーギャン、羊飼いの女、関係性の世界へと放り込まれる。描くたびに痛め、痛めつけられる。それでも描き続ける。“expression”、接頭辞exが彼にとっては宿命じみていた。



“お上品映画”なのかと思っていたら、全然違ってびっくりした。素早い筆致とカメラのリズムの一致が私は結構好きだった。

フランス語で話していると思ったら、いつの間にか英語で話していた。他にもちょいちょいフランス語が出てくる。切り替わるタイミングに何か意味はあったのだろうか…。

突然のマッツ・ミケルセン!
牧師の衣装もお似合いだった。

向かう途中の電車で「“シャケ”…?」と目に入り、いよいよ心が豊平川を遡上したか眠れるヒグマが目覚めたかと思ったら、マジで社家駅だった。
MOVIX橋本にて鑑賞。