マーチ家の四姉妹・長女メグ、次女ジョー、三女ベス、四女エイミーの人生を描いた物語は、ジョーの視点を中心に展開していく。
「結婚は人生のゴール」
という現代においても続いている強迫観念のようなものに違和感を感じながら、テディ(ローリー)からの愛情表現にも目も暮れず、物書きになるという夢を追い続けるジョー。
それでも、いざ夢を諦めかけそうな時、以前自分を求めてくれていた人はもういないのだと悟ったときの切なさに心がギューっと痛んだ。
でも、ここでもしテディと一緒になっていたら、夢をあきらめて結婚に落ち着いていたかもしれないのよね。(結婚に落ち着くって言い方あんまり好きじゃないけど)
タイミングって本当にあると思うし、その時々でベストを尽くすしかない。もうダメだって思った時に、そばにある幸せに手を伸ばしたって良いと思う。
不安な心を埋めたくて、安定や安心を求めたって良い。それが叶わなければ、また別の道で幸せになる方法を考える、その繰り返し。幸せの形は人それぞれで、時間の経過や心境の変化によってその形も変わっていくから、人生の選択に正解なんてないよねえ。
ps.現実世界でティモシーにあんなふうに求婚されたら断れる人なんていない