ayumi

カモン カモンのayumiのレビュー・感想・評価

カモン カモン(2021年製作の映画)
5.0
あ〜〜よかった〜〜〜。
常識・責任・建前まみれの生活の中で忘れかけてた「知りたい・話したい」みたいな心をゆっくりとゆっくりと、心地よく取り戻した。心が解放されて、いま同じ空間にいる人たちの目を見て、いつまでも話し合える気がした。
子供たちへのインタビューひとつひとつの言葉が刺さる。人の気持ちなんて分かり得ない、どうせ分かってもらえない、なんて絶望することはたくさんあるけれど、いろんな荷物を取っ払って自分を開けば、心が通じる瞬間だって何度も訪れるのだ。 そうゆう奇跡みたいな時間があるってこと忘れたくないね。忘れたくないよね。
子供の頃ってよく考えてたな、そうゆうこと。この大切な瞬間を忘れてほしくない、忘れたくないって。
ところで、大人と子供の境界線ってどこなのだろうね。私自身は、年齢的にはすっかり大人なのだけれど、その世界に入りたくないという気持ち…(職場の人たちの輪の中には特に…)
大人になると、人を心地よくさせよう、気に入られようって気持ちが強くなるような気がする。コミュニティーの中で生きていると、その輪の中で生き残るために、本能的に多数の意見に寄せたり、同様の態度や行動を取ったりそういった反応をするってどこかで読んだな。本音で話すこと、自分をさらけだすことへの威圧感、封じ込められる感覚。そうだ、私はここから逃げ出したいし、とても居心地が悪いって思ってる。
自分に子供ができたら何を教えてあげたい?→他人を尊敬しない大人にならないこと、人を蹴落とさない人になれ…
この世界にはいろんな人間がいて、中にはあなたの考え方や感性をよく思わない人がいて、封じ込めようとしてきたり見下してきたり、そんな人がいるかもしれないけどね、あなたはあなたのままでいてねってこと。感情をあらわにしたっていいじゃない。
想像した通りの人生はない、想像もつかなかったことが何度も訪れる。それでも、前へ、前へ、進むだけ。…って大人か!と突っ込みそうになった。
「自分が本当に求めているものを見つけるために、知る。」⇒いろんな場所に出掛けて、人と対話することかな〜と。
エンディングで集めた音たちが流れるの、すごく心地よかった…余韻〜
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