ゆう

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のゆうのレビュー・感想・評価

5.0
約3ヶ月ぶりの映画館
待ちに待ったストーリーオブマイライフ/私の若草物語を鑑賞。
映画館はまだまだ人の入りが少なくて少し寂しかった。
大画面で観られる喜びを噛み締めながら、
映画がいざ始まると、嬉しくて泣きそうになった。

何度もリメイクを作られてきた若草物語ですが、グレタ監督が脚本したこの映画は現代にも通ずる強いメッセージ性があり、傑作の一言じゃ言い表せないような眩しい映画だった。

映画の始まりは重要だけど、期待を裏切らない始まりで方で、すぐに虜になった。
過去と現在を織り交ぜながら交互に見せる事でキャラクターへの感情移入がしやすい演出になっており、過去パートと現代パートの分け方もよく出来ていて、混乱することもありませんでした。

シアーシャローナンを始め、若手の注目女優達が演じる4姉妹は本当の姉妹のようにはまっていた。ティモシーシャラメなどの男性陣も4姉妹を引き立たせる重要な存在として輝いていて、そこに映画を彩る最高の音楽と素敵な衣装が揃うことで、美しさが際立ってた。

私はジョーにとても感情移入して観ていた。
ジョーとエイミーの喧嘩は姉妹あるあるで共感でき、ジョーの真っ直ぐな小説家になりたいという夢へとひたむきな姿がグッときた。結婚だけが全てではないと、自分らしく生きるジョーを生き生きと、とても魅力的に演じたシアーシャが素晴らしかったジョーとローリーの二人の関係もこの映画の重要な要素。どのシーンも大好き。

女性の活躍がままならなかった時代。
そんな時を生き抜いた性格も夢も全く異なる4姉妹の子どもから大人になるまでを丁寧に描き、1人の女性が夢を勝ち取るまでのストーリーは現代の私たちにエールを贈るような素晴らしい物語で、今の時代に蘇らせてくれた事、この時期に映画館でこの作品を観れたことに感謝したい。
ゆう

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