テーマは良いのにいまいち乗り切れない。
結構期待して観に行っただけに思ったほど入り込めず。
ミュージカル映画は基本あまあま採点になりがちなのですが、共感よりも同情の気持ちが強く手放しで褒められない。
ヒロインが身勝手で詩で甘い言葉を囁いてくれる手紙が好きなだけで本人の中身はどうでもいいのかな?なんて思ってしまう。
とまあ辛口な評価になってしまいましたが、もちろん良かった点もありました。
ヒロインは好きになれなかったけれど、主人公のシラノを演じたピーター・ディンクエイジの演技はとても素晴らしく、彼が主人公だからこそこの映画が美しく仕上がっているなと感じました。
そして愛してるに様々な表現を求めるシーンが印象的で文学的な表現にうっとり。
ヘイリーベネットどこかで観たことがあると考えながら観てて終盤で思い出す。
スワロウの方でした。
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LINEで簡単に気持ちを伝えられる時代ですがあえて手紙を書くのも一興。
私も伝えたいことは言葉で話すより手紙などに書いた方が自分の気持ちを整理できるのでお祝いごとなどには手紙を送ったりするのですが、手紙を書くために送る相手を想像しながら便箋を選んだり書くペンにも拘ったりしながら手紙を書くとより伝えたい気持ちを表現できたりするんですよね。自分を表現する最大の武器として詩を書くシラノと重なるところがあるなと感じました。