ゆうゆ

37セカンズのゆうゆのレビュー・感想・評価

37セカンズ(2019年製作の映画)
4.5

人生において、"たら れば" を使い出すと
キリがないことばかり。
でも、彼女はこれまで 何かの拍子に 
その単語を使うことが多かったかもしれない

脳性麻痺の女性の成長物語
出生時の37秒間が、彼女の人生を大きく変えた…
しかし彼女は前を向いて小さな殻を
突き破ろうと必死だ。
たまに、こっちまで心配する様な
思いきった行動(展開を知らなかったから
かなりの驚き)もするけど、
彼女の勇気に元気づけられるし 
むしろ誇りに思う

演技初経験とは思えない佳山さんの
ナチュラル感。
それだけ、監督さんや演者さん及び
周囲の関係者全員が彼女の良さを
引き出していたのだと思う。
劇中何度も見られる 彼女の笑顔が
すごく良かった。中でも、母親を出し抜いて
バスに乗った時の彼女のドヤ顔がお気に入り

外の世界で関わる登場人物はみんな、
彼女に対等で 見つめる視線の高さが同じ、
特別扱いはない。
特に渡辺さん演じる舞の懐の深いお姐さんぷり、
あんな余裕のある女性 憧れます✧︎


「私は 私でよかった」
彼女が 長い間をおいて 呟いた言葉

主人公を見てると、自分に正直に 
悔いのない人生を送りたいと思えるし、
自分を誇れるように精進したいとさえ思う

彼女がいつか 大切な人とキスできる日は
そう遠くないような気がして、
いっぱい涙が出たけど ほっこり気分で
劇場を後にすることが出来ました
ゆうゆ

ゆうゆ