投稿されてきたという心霊映像を検証・紹介する心霊ドキュメンタリー。
「ほんとにあった!呪いのビデオ」(以下ほん呪)第29弾。
演出・構成:児玉和土
「白面の女」
テレビでよくみるやつシリーズ。
廃墟に連れこんだ女を置いてさっさと逃げだす男。
この映像を撮影してしまったことよりも、撮影後このカップルになにが起きたかを想像するほうが恐ろしい、とでも言うのだろうか。
「占い師1」
女性の一人暮らしを盗撮しストリーミング配信するというアダルトサービス。
世の中にはすごいことを考える変態がいるものだ。
映像は寝ている女性のそばに真っ黒の影があらわれるというもの。
影そのものも怖いが、明らかに刃物のようななにかを持っている。
幽霊も武器をつかう、とでも言うのだろうか。
「お正月」
元旦の雰囲気ってなんかいいよね。
大人になるとなぜか金がなくなるわけだが。
映像はけっこういいやつです。
「送別会」
これもけっこういいやつ。
目立たないけど不気味でよき。
「占い師2」
暗い影がなにか大きな"モノ"を持っているということに気がついた岩澤。
1年前に似たような投稿があったことを思いだし取材を行う。
その投稿映像はつっこみどころこそ多い映像だがインパクトがあり、これまでのシリーズ作と比較してみても没になる理由がわからない程度にはいい映像に思う。
まぁ、つっこみどころが多いから没になったと言われればぐうの音も出ないのだが。
「シリーズ監視カメラ 市街地」
これもテレビで頻繁につかわれる映像。
確かに、「衝撃映像〇〇!」みたいなタイトルの番組で紹介するにはかなり丁度いい塩梅の映像に思う。
「ダンス」
こういう映像をみていつも思うのだけど、僭越ながら幽霊の皆様におかれましては、こう、頭だけが地面に無造作に転がっている自分というものを、アイデンティティの観点からどのように感じておられるのか。
そんなことが大変に気になる一本でございました。
「サマーキャンプ」
岩場に手が映るシリーズ。
岩場に手が映っていました。
現場からは以上です。
「占い師3」
2つの映像を取材するなかでとある占い師の存在にたどりついた製作委員会。
しかし結局はなにもわからないのが製作委員会の常である。
とりあえず製作委員会におかれましては、人間の頭部を無造作に地面に置くことをやめるところからスタートしていただきたい。
2023ー旧046