ジャクト

ブルー・マインドのジャクトのレビュー・感想・評価

ブルー・マインド(2017年製作の映画)
3.8
両親の都合で見知らぬ街へと引っ越してきた15歳の少女、ミア。慣れない環境への不安や心身ともに不安定な年齢であることから両親に当たってしまうなど、新たな場所において順風とは言えない生活を過ごしていた。

そんな折、ふとしたことからクラスの派手で目立つグループの仲間入りをしたミアは、ドラッグや万引き、飲酒など犯罪行為に手を出しはじめ、グループの雰囲気に悪い意味で染まっていく。そうした日々の最中、自身の体に変調を感じたミアが病院に行くと、そこで思わぬ事実を告げられ……といったストーリー。

成長における体の変化、それに伴う心の不安定さなど、15歳のミアの不安が十分に表現できていた感じがした。

両親や診察を受けた医師など、大人がミアに対して真摯に、真剣に応対した様子はあまり見られず、そのために居場所として定めたグループも所謂ろくでもない集団で、放埒な生活を送るなか、唯一本心から親しくなった友人がある場面でミアに言った「こんなこと、本当はしたくないでしょ」という台詞が、ミアの状況や心境を表しているようで切なくなった。あまりに堕落しすぎている感はあれど、孤独やそれを避けたいがための行動、心理はおそらく一般的なものであり、ミアの心情に共感できなくもない部分は確かにあったと思う。

女性により伝わりやすい映画なのではないかと感じます。
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