インモラルな青春
非人間的存在に変容するというのは生理的嫌悪感を抱くのだろうけれど、あくまで舞台装置的な扱いに感じられる。
どちらかといえば署名偽造して修学旅行に行ったりだとか、出会い系サイトに逆サバ読んで登録したりだとか。そういった若気の至りでのやらかし体験の方が瑞々しくて痛々しい。
主人公の年齢には少々驚いたものの、あの年齢であればちょうど親との確執だとか性の目覚めだとかで変容する時期だなと。オーバーな表現ではあったが思春期の劇的な変化を描くにはちょうどいい題材だったのかも。
寓話と呼ぶには少々生々しい。