監督は"第2のグザヴィエ・ドラン"と称されるルーカス・ドン監督…初鑑賞です…。
作品を鑑賞中から感じる既視感!! 観終わって監督のインタビューを読みました…。
そう!! 既視感はアケルマン監督の『ジャンヌ・ディエルマン』…ルーカス監督のオールタイムベスト…その上、今作はそれを参照にしていると公言…。
毎日繰り返されるルーティン…主人公が徐々に壊れていき…そして…。展開やカメラの長回しは共通するところが感じ取れました…。
ストーリーは全く異なりLGBTQ+のトランスジェンダーに関わるもの…しかしこれまで観た同様の作品とは異なり今作の主人公は比較的良い環境に身を置いています…。
あくまで主人公の心の中を見つめ、カメラも彼女に寄り添った映像に徹しています…。
主演のララ役には兼ダンサーのビクトール・ポルスター…シスジェンダーでありながら見事に透明感のある繊細な役を演じ切ってとっても素晴らしかったぁ…。
主人公ララはバレリーナを目指す15歳のトランスジェンダー…難関バレエスクールに転校し、日々厳しいレッスンを受けます…。
そして彼女には人とは違うルーティンが…
女性の憧れでもあるバレリーナという極めて特殊な中に身を置いて…成長期に特有の身体の変化に苦しみ…小さなトウシューズを履くため足をテーピング…そして18歳にならないと施術出来ない性転換手術を待ちながら股間にテーピング…それを繰り返すうちに、彼女の身体はボロボロです…。
夢に向かって刹那的な今を生きるララ…
今にも壊れてしまいそうな娘を必死に支えるとてもとても優しい父…
しかしどんなに寄り添ったとしても…家族でもどうにもならない…やるせ無い気持ちも炙り出します…。
心と身体のアンバランスに徐々に苛立っていく彼女が何よりも望むものは…
« Je veux juste être une fille. »
女の子になりたいだけ
そして決して差別やヘイトの意図は無くても…ララにとっては不快に感じることも…繊細なララは何気ない周りの言葉もやり過ごすよう努めます…。
しかしエスカレートしていく怒りと不安…それらが風船のようにどんどん膨らみ…今にも爆発寸前に…そしてとうとう……。
私にもLGBTQ+🏳️🌈のお友達は何人かいます…最近はAceやAroなど、どんどん細分化…全ての人が真に幸せと思える日が早く来て欲しい…ෆ*
ドイツでダンサーとして活躍するトランスジェンダーのノラ・モンセクールさんがモデルだそうです…。
thanks to; のんchanさ〰︎ん ˖*♬˖ ࣪⊹