襟

グリーンブックの襟のネタバレレビュー・内容・結末

グリーンブック(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

うわぁこれは。
めっちゃ分かりやすい良さがある
終盤まで二層三層と重ねてきた蔓延る差別へのささやかな反抗というカタルシスがちゃんとある
そこにカタルシスを感じていいのかもちょっとよくわかんないまま終わったが…

こんなふうに対等なテーブルに座って話が出来る状況や人ってなかなかいないよなぁ
というかなかなかいないから人種差別が生き生きと残っているのであって…
黒人への差別という大きすぎる舞台装置にカモフラージュされた、大人の孤独に向き合うこと自体が軸に感じたな
大きな社会の視点から自分の座標を特定しようとすると必ず迷ったり自分を欺いたりしようとしてしまうのすごく共感できる

ドクは外敵に立ち向かう勇気があるけれど、自分の弱さを受け入れてはなくて、見ないフリをすることによって、立ち向かう勇気を得ている印象。
それを可視化させ、外敵すらとっぱらってくれてしまうトニーは、ドクが"先手を打つ"ための最初の一歩には相応しい人材で、そういう意味ではやっぱりトニーは珍しい人なんだろう
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