Hondaカット

グリーンブックのHondaカットのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
3.9
78点。とても今の時代にウェルメイドな作品。白人監督がコメディとして撮る黒人差別もの映画はどんなだろうと思ってみたけど、主人公のイタリア移民をからめ、立場の差を通して、伏線を反転して描く脚本の巧さ。Theハリウッド的三幕構成で見やすいし、いい社会派作品だとは思う。

ただ、心から好きな映画かと言われると、なんだろう、パワーが弱いという気がしてならない。その問題に対して作り手の強き想いまでの気迫はなかった。ドン・シャーリーの想いが資料少ないのもあるのだろう。題材だけにコメディ感もおさえめだし、音楽映画としては食い足りないし、だったらもっと感動ヒューマン要素を強くしても良かったのでは。

まあ、アカデミー作品賞ということで期待し過ぎてしまった感はある。翻訳:戸田奈津子かーとテンション爆下がりしたせいもあるかも。

主人公トニー・リップ、ブロンクスのイタリア移民ってゴッドファーザーとかグッドフェローズっぽいなぁ、と思ってたら、のちに役者になって実際それらに出てるのか!
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