みい太郎

グリーンブックのみい太郎のレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.1
予告観て絶対観たいなあと
思ってたらアカデミー賞‼︎
ヤバい混み合う…で少し間を置いて劇場鑑賞。

差別がまだまだ露骨だった時代の
実話。
白人だけれどイタリア系アメリカ人のトニーが家族の為に元々持ってる黒人差別の種に目を伏せてより差別が厳し西部への演奏旅行に運転手として雇われる。
黒人ピアニスト・ドクターのツアー。恵まれたチャンスと才能と本人の努力で大統領の前で演奏を披露した天才アーティスト。

初めはお金の為なんだけど…
ドクターとのやり取りがもう既に
面白かった。
クスクス笑う場面も私には多かった。誰も笑ってなくても(苦笑)

実はトニー役のヴィゴ・モーテンセンさんもドクター役のマハーシャラ・アリさんも認識が薄い俳優さんで…結構メジャーなのに(苦笑)
ヴィゴさんに至っては認識するセリフありの役は初めてて観た。

強面のイタリア野郎でけして学歴が高い訳ではないけれど…
芯に流れる子供や妻に対する愛情やそれらを守るための流されない強さ。腕っ節は乱暴だけれど、人としての繊細な感性が絶妙なスピードで観ているこちらにも染み渡る。

人生は複雑だ。

あの一言にやられた(苦笑)

それに対抗してドクターのウンチクや差別に負けない為の強さ。
努力して培った差別ヤロウ達に向けたビビットの効いた返し。
ケンタッキーや演奏後の笑顔、
本当にキュート。

2人とも人間としての品がある。

現実に澄ました顔で
試着やレストラン入店を拒否する。当たり前にいうー
彼らもな特別な人でない。
習慣と文化に疑問を持たない事なかれ主義者。

トニーが中盤
白人だからって差別されてない訳ではない現実を間髪入れず
返すシーン。
考えさせられた。
イタリア人が差別されてるなんて知らなかった。
人種差別の闇の深さを知る事になる。

実話ベースでも大袈裟でない展開、とても優しい気持ちになる物語。

私自身はマイナス志向でないはずなんだけどf^_^;
先の展開が読めるいくつかのシーンで大丈夫かな?ドキドキした。
このあと何が起こるのではないかー
その想像のさせ方も旨い。

本当に心が洗われる作品。
静かに優しく泣けた。

そしてトニーの妻のあの包容力込みのユーモアのある人となり。
あの妻にしてあの旦那。
素敵だった。


フォローワーさんから
彼らの他の役の情報もらったので
それも楽しみ💕違う作品観て
役の落差を満喫しようっと。
みい太郎

みい太郎