鮮やかなターコイズブルーのジャケットが印象的な第９1回アカデミー賞作品は、“異端の黒人ピアニスト×荒くれ者の白人用心棒” 異色のバディが織り成す王道ロードムービーである。
人種も住む世界も全く違う二人。互いが新たな世界に触れ、それぞれを受け入れていくさまはとても気持ちが良い。
片やケンタッキーフライドチキンは素手で食べて骨は窓から投げ捨てる。
片や妻への手紙は上品にロマンチックに書き上げる。
思わず笑いが込み上げてくるシーンと共に、徐々に互いを分かり合ってゆく展開はありがちながらやっぱり最高だ。
想像していたよりはライトに人種差別に触れつつ、絶妙に笑い所を入れながら完成度の高いロードムービーとしてまとまっていた。
また、随所で流れるjazzも素晴らしい。
『ロードオブザリング』シリーズでもお馴染みヴィゴは役作りもあってかガタイがスゴイ。高身長のマハーシャラ・アリとのイカすコンビは本当に絵になるな。ジャケットからして好きだよこの映画。
