とてもいい映画だった。
トニーを演じたヴィゴがとてもよかった。
アラゴルンと同一人物だと思えないほど体型も演技も変えていて、俳優ってすごいなーと思いました。
印象に残ったのは、トイレも食事も別にする、それが差別だという認識もないほどに当たり前だったこと。
みんなインテリな上流階級と思われたくて、シャーリーの演奏に拍手喝采を送るのだということ。
シャーリーは威厳と品格を武器に戦い続けていること。
黒人がアカデミー賞で受賞するようになり、大統領にもなった。当時と比べると人類は一見とても進歩したように見えるけど、現在のアメリカを見ていると、根本はそんなに変わってないように思えた。
シャーリーとオバマ前大統領の姿が重なる。オバマさんがトランプ大統領のように振舞えるだろうか。
途中車が故障して、トニーが汗だくで車を直し、後部座席に悠然と座るシャーリーを奴隷として働く黒人たちが幻でも見るかのように見つめる視線が忘れられない。
重めのテーマなのに、とても軽いタッチで描かれているのも良かったし、またこれが実話でトニーの息子が父の偉業を映画化したいと脚本を手がけたというのもとても素敵。
ドラマERのサムと、gleeの校長先生が出ててうれしかった。サム相変わらずかわいいー。