ものすごく人を選ぶ映画だと感じた。

熟年カップルと若い男女がそれぞれ河原に行き、何をするでもなく時を過ごす。
その様子が、音楽も台詞もなく、ただ延々と引きの画面で映し出される。
説明らしきものは一切ない。
これが44分間、続くのだ。

何の説明もないということは、どう捉えてもいいということでもある。
若い男女が熟年の二人の過去の姿だと考えてもいいし、男性のほうがじつは認知症と考えてもいい。
もっと発想を広げて、カップルの正体は本当は宇宙人、としたっていい。
逆に言えば、そんなふうに観る側が物語を作りあげないと、観続けるのはかなりしんどい。
人によっては五分と耐えられないだろう。

TikTokの流行を挙げるまでもなく、映像表現は「簡潔でわかりやすさ」を求められる時代になっている。
そんな時代に敢えて、真逆を行くような、観客に全部を委ねるような作りは、大胆で挑戦的だ。
ただ、それが面白いかどうかは、残念ながら別問題だろう。
少なくとも、僕は観ていてとてもしんどかった。

1月1日は酒井法子さんの8枚目のシングル
「ホンキを出して」（作詞:森浩美 作曲:筒美京平）が発売された日です！（1989年）

その36周年を賑々しくお祝いするため
作詞家の森浩美さんに敬意を表しまして
神谷浩実さんが出ている作品を見てみます（無関係）


のりピーが6日間も警察から逃げ回ることができたのも
きっとホンキを出したからですよネ？
（またその話か！）

人間ホンキを出せばなんでもできるし
なんでも叶うんじゃないかな？
ASKAさんも警察の目を盗んで
尿検査の際にお茶を代わりに提出しましたし
のりピーとASKAは
優秀と言われる日本の警察を見事に出し抜いた
偉人だなあ…（犯罪者だぞ）

というわけでボクも今年はより一層
ホンキで映画道を邁進したいと思います
（さっそくこれ書いてる途中で寝落ちしましたけど）

というわけで
ホンキでいざ視聴開始です！

（ネタバレありです）


44分のショートフィルムで
3つのオムニバスものです


えーっと…
退屈&苦痛すぎる作品でした
4倍速で見ましたがそれでもしんどかったです

ふたつめの話の走るところは
映像的には良いと思いました
みっつめは帽子がまあいい感じかな
何とかしぼり出してそれくらいじゃないですかね
見て良かったなと思えるのは…

ふたつめの話には
自転車も出てこないし
どうせなら統一してほしかったです

それからそれぞれにつながりや
すれ違いとかが明確にあったら面白かったのにと思います


監督がどういう考えで撮ったのか知りませんけど
例えば誰かと話をしていて
「映画を撮りました」
「どんなの？いま見れる？」
「U-NEXTで40分ほどで見れます」
「じゃあ家に帰って見てみるわ！」
となったとき
「ぜひ感想を聞かせてくださいね」と
なんの躊躇もなく言えるのかどうか…
自分がその立場だったら
この内容ではとてもそうは言えないなあ〜
そんな謎の妄想を思い浮かべて
汗ばんでしまう作品なのでした
（いらん心配すんな）

2018.9.12 in 国立映画アーカイブ

3本立て②

この映画は45分間、セリフが１つもない。音楽もない。無音ではなく、風の音やカメラのシャッター音などの生活音は入ってる。河川敷や川沿いなど、日本ならではの雰囲気をスクリーンから堪能できる。

逆にここまでセリフがないと、場面によっては違和感がある。どうしても話す必要があるシーンで少し会話をしても良かったように思う。頑なに喋らないように見えて不自然だった。

映画監督なのに映画嫌いで変わり者。
鑑賞後の質疑応答がおもしろかった。