カンフー映画でもと思っていたら、
前評判だけ知っていた本作に目が届き、
観ない批判は良くないと思って初鑑賞。
序盤にかけては不満が多々あっても
別にそれ程に酷いと思っていなかったが、
中盤以降は本当に酷いと思う映画だった。
物語としては、
日本で少林拳を普及させたいと願う主人公が、
大学のラクロス部に参加して仲間と共に
成長していく内容となっている。
しかし、ラクロス要素は中盤には薄くなり、
B級映画染みた格闘展開となる為、
個人的に何を描きたいのか分からない
映画のように感じられた。
『少林サッカー』のように少林拳を
スポーツに活用する展開となるが、
その過程も端的で酷く描かれていると言える。
気乗りしていなかったラクロス部員が、
特に主人公を信頼して影響を受ける場面
もないままに少林拳を習うのは、
疑問点しかない話運びだった。
そして、部員の人物描写もないまま
試合に勝ち進むだけの様子が描かれ、
適当に描くにも程があると思った。
又、後半の格闘に至っては、
鑑賞中に欠伸を何回もしてしまう程に
退屈な展開だった。
大掛かりな多人数の戦闘場面は
見応えが全くない訳ではないが、
主人公を手助けする2人組
(『少林サッカー』の2人?)が参入したら
ギャグ漫画のような
低レベルなアクションが繰り広げられる
のが何とも言えなかった。
最終対決となる主人公と敵の一騎討ちも、
とんでも展開な上に理解ができなかった。
主人公に序盤から力があると言われていたが、
結局のところ何だったのだろうか。
他にも細かな不満点は多々あるが、
もう言いたくもない気分なので
止めておこうと思う。
良い点も言っておくと、
主演の柴咲コウが綺麗な事位だ。
(しかし、少林"少女"なのだろうか。)
『少林サッカー』のように
スポーツと少林拳を織り交ぜた上で
コメディに仕上げていれば問題ない
映画だと思ったが、
無駄にシリアスな格闘要素を
盛り込んだばかりに何を主軸に
置いているかが分からない映画と
なってしまった作品だと感じられた。
本当に「何故だ」、「何でだ」といった
疑問点が鑑賞して増えていく映画だった。
