ぶちょおファンク

劇場版『えいがのおそ松さん』のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★2.5 中盤★2 終盤★2.5

成人してもニートで童貞の六つ子、
高校の同窓会参加をきっかけに
高校時代へ戻って自分たちの過去と向き合う…
ってあらすじで、
ポイントポイントで笑えるものの
いまいちノッてけなかった。。。

海辺の病院のような部屋、
開け放たれた窓から降り注ぐまばゆい光り、
浜風にそよぐカーテン、
ベッドに寝ている少女、
そして窓ぎわに黒ネコが現れ…

って感じの序盤でのシーンだったと思いますが、
ここから黒ネコはちょこちょこ登場するものの、
メインは六つ子なんで彼ら目線で物語は破茶滅茶にどんどん進んで行きます。
高校時代の後悔(否定)から不思議な世界に迷い込み、
そこからいろいろあり自己肯定へとなる訳ですが、
この物語の本当の鍵を握っているのは六つ子ではない。
六つ子を不思議な世界に呼び寄せ、
想ひ出の補完計画を一番成し遂げたかったのは冒頭の少女、高橋(&黒ネコ)さんだと思う。
高橋さんの最期(おそらく)の想いと六つ子の後悔が共鳴し奇跡を起こしたのだ。
しかしいきなり登場(伏線が多くあったのかもだが…)した
高橋さんに感情移入できるわけもなく、
こちらとしては「はぁ〜…そうですか…」っというしかなかった。。。

あの世界を構築しているのは六つ子と高橋さんの記憶(だから六つ子の記憶にない高橋さんの顔が鮮明)である。
つまり六つ子と高橋さん以外の
トト子ちゃんやイヤミやチビ太やデカパンやダヨーンやハタ坊らは彼らの記憶(知っている)で作られたキャラであって、高校時代に実はトト子ちゃんはあんなキャラだった!
とかで笑かそうとしても、
そういう面を六つ子らが知ってなければただの虚像でしかない。。。
おなじみキャラたちの裏面の笑いをサービス精神で入れたとは思いますが、この部分は全部無駄。
その分を高橋さんというキャラに感情移入させる描写を入れたほうが良かったのでは。。。

現在のアイコンをご覧いただければお分かりだと思いますが、
オレはおそ松さんが大好きです。(十四松推し)
好きだからこそ自分が感じた通りの評価をします。
解釈は間違ってるのかもしれません。
知識不足、読解力不足からの低評価なのかもしれません。
しかし、いまのオレではこの程度の面白さしか残念ながら感じませんでした。。。

作画面は素晴らしかった!!!
っとだけ褒めておきます!(笑

高橋さんは“視聴者(ファン)”のメタという視点、そこには気づかんかった(パンフにそういう感じで書いてるらしい)。。。
次回はそこを意識して観ようと思う!


2019年81本目