一粒万倍日

ジョーカーの一粒万倍日のレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.9
衝撃度の高い映画。

アーサーが、母ペニーを殺した後に、自宅で見ていた若き日のペニーが写っていた写真の裏に書いてあった「愛しいぺーニーへbyトーマス」ってどういうこと?
やっぱりトーマスはアーサーの父だったということなのか?!
そして、都合が悪くなって母を精神病院送りにしたのはトーマスなのか?

幼少期の辛い生育体験が、アーサーを笑いが止まらなくなるという病気…統合失調症になってしまったのではないかと…。

年老いた母を介護する本当は優しいアーサーに、happyになれと願う母。

過去に執着し続け、自分の人生をhappyに生きられなかった年老いて弱弱しい母もまた、精神的に病んでいるように見えた。

理不尽にも不幸を背負わされた時、人を恨むことでより不幸になっていく。それは本人だけでなく、周りの人をも、更には全く関係の無い人までをも不幸に貶める。

笑顔で人を楽しませることでhappyになれる!と、それを一番望んでいたはずなのに、母もアーサーも自分を変えることが出来なかった。
カウンセラーにも通っていたのに。

カウンセラー…。

ホアキン・フェニックスの怪演が本当に凄い!!