サカナ

ジョーカーのサカナのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.8
アーサーが感じていた抑圧は暴力によって解放されました。それにゴッサム市民も共感を覚えました。映画を観る側である私達もアーサーがジョーカーに変貌する姿にカタルシスを覚え、共に火の焼ける町で拳を挙げたい衝動に駆られます。
悪の正当化ではなく、もともと善悪とは定義などはない曖昧なもので、それは人の主観によって左右されるものだ。
このメッセージは無神論的、神様のいない世界なのでしょう、地獄ですゴッサム。そして現実も似たようなものなんでしょうね。

登っているのに奈落の底に落ちて行くような感覚に陥る、序盤アーサーが通る階段の描写、演出、堪らなく好きです。
ジョーカーにとっては脚光の舞台に変わっていた階段。 実際にあるなら見てみたい。

で、結局はね、お薬は先生の処方箋どおりにきちんと内服して下さい、病院にちゃんとかかりましょう。だれもアーサー、彼を見ていなかった、誰も彼をケアしていなかった。
マジで入院しとけよー、ヤバい目つきじゃんな。
サカナ

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