えぐくてつらくて泣いた。
最近のTwitterの擬人化世界かと思うほどに醜悪。
個人的にはバットマンとの接続なんて一切不要と思っていて、なんなら「アメコミ発のジョーカー」てエッセンスのせいでこの作品が食わず嫌いされるなんてもったいない!て期待していた予告編。
その意味では意外とバットマンとの舞台設定や接続性は守られてた。
が、やはりそんな要素や知識は一切不要。
「社会」と「悪」に残酷なほど向き合った映画。
「ファニーゲーム」並みに、物語は観客が思う悪い方へ悪い方へばかり進む。
はっきりいってキャラクターとしてのジョーカーに、出生まで遡ってほしくはなかった。その点において説明しすぎではある。
それではただの「サイコパス殺人鬼に実は辛い過去が?物語」でしかなくなる。
しかしその出生以上に「今ここにある生活」が閉ざされた地獄でしかない男を演じたホアキンの説得力。
もう俯いて上目遣いで笑うホアキンがトラウマ。
後半、ジョーカーに覚醒する場面でのジョーカーっぷりたるや。急にヒース版ジョーカーが出てきたのかと思った。
ホアキンのジョーカーも最高だったが、このままバットマンシリーズに出るのはやめてほしい。
アクション活劇には向いていない。
ドラマ作品単体として完成されているこの傑作にバットマンシリーズへの合流は求めてない。