しろくま

一度死んでみたのしろくまのレビュー・感想・評価

一度死んでみた(2020年製作の映画)
3.8
2022.03.19/069/図書館DVD
〝もっとちゃんと話しておけばよかった。何で生きているときに気づけないんだろう。失ってはじめて気づく。気づいた時にはもう遅い。大事なもん程そういうもんだって〟

女子大生の野畑七瀬(広瀬すず)が、製薬会社の社長の父親・計(堤真一)が死んでしまったという知らせを受けて、社員の松岡(吉沢亮)と父親の死の真相とその裏で画策されていた会社の乗っ取り計画を探るというサスペンス映画のような展開の話。これをコメディ映画にしてしまったから、社長が亡くなったのに会社の社員食堂に安置していたり、告別式がデスメタルバンドのコンサートみたいになったりして、ちょっと不謹慎な気もするけど、しっかり笑える楽しい映画です。

そして、あの朝の連続テレビ小説〝なつぞら〟で北海道時代の同級生、奥原なつと山田天陽を演じた二人の再共演に注目の作品。美術の才能があるのに貧しく進学せずに農業を手伝う天陽。ドラマでは、アニメーターを目指すなつに絵心を教え、上京しアニメーターになることを決めたなつを応援していたが、早くに亡くなってしまった。なつに恋心を抱いていたのに実ることのなかった二人の恋がこの作品で叶うんじゃないかなっていうのも見どころです。
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