しろくま

金の国 水の国のしろくまのレビュー・感想・評価

金の国 水の国(2023年製作の映画)
3.8
《むかしむかし》
些細なことがきっかけで戦争になってしまった隣り合う2つの国アルハミドとバイカリ。長き戦いに疲れ果てた頃、2つの国の長はある誓いを交わし、戦争は終わりを告げたかのように思われたが…。

しかし、再び戦争になり、とうとう2つの国の国境には大きな壁が作られ…。それってベルリンの壁で国交を断絶していた、かつての西ドイツと東ドイツみたいに、互いに行き来しなければ争いは起きないというだけで、根本的な解決にはなっていないね。

アルハミドは友好の証に国で一番美しい娘を嫁としてバイカリに送り、バイカリもまた国で一番かしこい若者を婿としてアルハミドに送るというのが、2つの国の間で交わした誓いなのだけど…。

本作は、そんなマッチングカップル、アルハミドの王女サーラとバイカリのかしこ男子、バイカリの図書館長の息子ナランバヤルとアルハミドの美女の二組のお話なんだけど、サーラは美人とはいえないぽっちゃりさんだし、ナランバヤルもお調子者って感じで、二人とも魅力度ランクは低めだったので、あまり期待しないで観ていたら、それぞれの結婚相手があまりにもぶっ飛んでいて…。予想を上回るハラハラドキドキな展開で、最後まで目が離せない面白さ。それもその筈、原作漫画は、2016年の「このマンガがすごい!オンナ編1位」を受賞した誰もが認める素敵な作品。これはお勧め。

視聴メモ:2024.04.12/044/図書館DVD
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