しろくま

シコふんじゃった。のしろくまのレビュー・感想・評価

シコふんじゃった。(1991年製作の映画)
3.6
《君は僕の講義をとっている》
〝しかも皆勤賞だ。だけど不思議なことに今日初めて君と会う。だから単位はあげられない。で、就職は?〟〝決まりました〟〝じゃ何としても卒業しなくちゃね。そこで一つ提案が…〟

勉強にはまるで興味がない遊び人の大学生・山本秋平(本木雅弘)。授業には出席せず友人に代返を頼んでいたため、卒論の指導教員の穴山教授(柄本明)の顔も知らないままっていうのは酷すぎる。伯父のコネで一流企業への就職を決めているので、すんなり卒業できると思ったら、ある日、穴山教授に呼び出され、卒業に必要な単位がほしかったら一日だけ相撲部員になって試合に出るように言われ…。

穴山の研究室の大学院生で、相撲部マネージャーの川村夏子(清水美沙)にも〝たったの一日まわしを締めて、土俵に上がるだけじゃない?それも本当の相撲部員になれっていうんじゃないんでしょ。男らしく一肌脱いであげたらどうなの〟と頼まれ、秋平は渋々承諾したのだけど…。

一日だけのつもりで引き受けた助っ人だったのに、ひょんなことからやる気スイッチが入って、廃部の危機に瀕していた相撲部を立て直そうと猛練習を始め…。

あの日本アカデミー賞の主要6部門を受賞した周防正行監督の出世作だけあって、スポ根映画としてもコメディ映画としてもよく出来ていて、今見返しても色あせないステキな作品。

DVD特典として、竹中直人さんと田口浩正さんのインタビュー映像が収録されている。撮影中の秘話やアカデミー賞の受賞などについて語られていて興味深い。

視聴メモ:2024.04.13/046/図書館DVD
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