爆裂BOX

デッド・シャック ~僕たちゾンビ・バスターズ!~の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.4
少年ジェイソンは親友のコリンとその姉サマー、コリンの父ロジャーとその恋人リサと山荘へ出かける。付近を散策したジェイソンたちは隣家の女が連れ込んだ男達をゾンビのエサにしているのを目撃して…というストーリー。
ティーンの少年少女主人公のゾンビコメディですが、結構血みどろです。
隣家の女が人をゾンビのエサにしているのを目撃して逃げ帰ったジェイソンたちは、止めるのも聞かず酔っぱらった勢いで隣家へ向かったロジャーについて行きますが、入れ違いで山荘に残ったメンツを隣家の女がゾンビを連れて襲撃して攻防戦になります。一応、ジャンルはコメディですが、ユルーイ笑いがちょこちょこ挟まれるだけで、そこまで笑いを取りに行った作りではないですね。小便中にゾンビが襲撃してきてでも勢い止まらなくて「どうしよう」ってなる所とか、ロジャーの言動や隣家に突撃して即薬入りワイン飲んで眠っちゃう役立たずぶりくらいかな。
登場人物の中ではお喋りなコリンと一番まともで一番強い姉サマーと父親ロジャーが一番キャラ立ってたかな。サマーは終盤の戦いでも活躍しまくってカッコよかったですね。そしてロジャーは前述したようにすぐに眠って役立たずになったり、普段から下ネタいいまくって責任感もないダメ親父なんだけど、ちゃんと子供たちの事は愛してて言葉にするし、ジェイソンの事も本人も言ってたように使いっぱしりにしたりもするけどちゃんと気にかけてて本当に息子の様に思ってたのかな?と思わせる所も良かった。
ジェイソンのコリンたちに隠してた家庭問題とかもっと本筋に絡むかと思ったらそんな事もなかったり、ジェイソンとサマーも恋愛感情あるっぽい匂わせ方してたけどそっちも特に進展することなかったのは拍子抜け。
ゾンビはノロノロタイプで、ローレン・ホリー演じる女の夫と子供二人、餌食になった男二人が登場しますが、メイクはいい感じで、お食事シーンはハッキリ映さない感じでしたね。女の事は襲わないようで、終盤ショットガンで牽制しながらゾンビを放つ所はちょっと「デッドライジング」のサイコパス戦彷彿しました。
ショットガンで腕吹き飛ばしたり頭部破裂させたりゴア描写はしっかり描いてましたね。
プロテクターを自作したりする所はちょっとワクワクしましたけど、そこまで活かすことなかった気が。
終盤はかなりドシリアスになってしまいましたが、ハンマーで頭部叩き潰す所はちょっとスカッとしました。その後のオチも何とも言えないな。
どっちつかずで微妙な所はありますが、気軽に見れるゾンビ物ではあると思います。